何でもこなす母から学んだ相手を傷つけないで流すワザ!?ストレス軽減には人の話を流すことも必要。
私の母は本当に凄い人だと思うのです。
「家事」に「育児」に「仕事」に「介護」まで、全て完璧にこなします。
それは昔からずっとのことで、どんなに仕事で忙しくても
朝・昼(お弁当)・晩の食事は全て手作り。
掃除も毎日欠かしたことはありません。
でも、子供ながら私は母が一生懸命過ぎるため、
少々プレッシャーに感じていたのも事実。
「母が頑張っているのだから、私も休んでいられない。」とか
そんなことを思い、無我夢中で学費を稼ぐために
バイトをしていた日々もありました。
やがて、私も結婚して家を出てしまい、
会うのも月に数回あるかないか程度に。
基本的に我が家はおしゃべりなので、
実家に遊びに行った時には、兄弟とも話が盛り上がります!
昔から、そんな私達兄弟の話を横でニコニコ聞いている母ですが、
意外にも、私達の話を聞き流していたという事実を最近知ったのです。
実家に帰ったある日のこと
「そうだよね、お母さん?」
と言うと、台所に立ちながら話を聞いていた母はニコニコしながら
「そうだね~」
といつものように返事をします。
また兄弟の誰かが
「でしょ?そう思わない?」
と言うと、母はニコニコしながら
「そうね~」
と・・・
(ん?)
(なにやら返答がおかしい気が)
「お母さん、さっきの話聞いてた?」
「ん?ごめん、なんだっけ?」
とにっこり。
(聞いてなかったのね・・・。)
でも、母のそのニッコリ魔法の効果は絶大です。
兄弟の誰一人として、母に対してイラっとすることはありません。
まあ、よく考えれば・・・
確かに、兄弟全員の話を全部まともに聞いていたら
疲れるだろうなと、私も思います。
でも、母はいつも聞いてくれていました。
だけど、この日・・・
(もしかしたらお母さんって意外と私達の話聞いてないのかも)
と思ったのです。
そして、後日女子同士ランチに行った時、
私は、思い切って聞いてみることにしました。
私「ねえねえ、お母さんって私達の話たまに聞いてないよね?笑」
母「ん?そうね~ぜーんぶ聞いてたら大変よ~ふふっ」
ですって。
私「そりゃそうだよね~」
今まで、全てを完璧にやっていると思っていた母でしたが、
私達兄弟を一切傷つけずに、話を流していたかと思うと
「さすがだな」と思うと同時に、クスっと笑ってしまいました。
まんまと私達は上手く母の手の上で転がされていたんですね。
▽以前書いた記事にも同様な気づきがありました!
やはり、男性だけではなく女性である母にだって
頭の中の引き出しの限界はあるわけで、
幼いころから兄弟で話していた内容なんて
思い返せば、笑えるくらい本当にたわいのない会話なわけで。
結婚し家庭を持って、気づくことが多いですが、
女性の担う役割は、家庭でも仕事でも沢山あるものです。
その中でいかに生きていくかということを
母は自然に頭の中で考え、そして実行し、
自分のストレスを少しでも軽減させるような対応をしていたのでしょう。
ふっとした瞬間に母の上手に流すワザを学んだような気がしました。
しかし、母の凄いところは、
重要なことはきちんと聞いているということ。
今まで、
「ちょっとー。お母さんそれこの前言ったでしょー?」
ということは一切ありませんでした。
なので、何か学校行事などで忘れ物をしたとか、
そういった困ったことはなかったのです。
重要なことと、たわいのない私達兄弟の話を
自然に聞き分けているところにも、
私には一生追いつけないであろう母の偉大な力を感じました。
つづく