KOEHIRO~声を拾う・広める~

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【高度生殖医療】顕微授精特有のリスクについて

採卵が終わった後、次のステップとしては

卵子精子の「受精」となります。

 

この時の方法としては下記の2つ。

 

1、顕微授精法

2、媒精法

 

では一体、この2つの方法ではどういう違いがあるのかと言うと・・・

 

「媒精法」(=病院の先生達は「ふりかけ」とも言っていました。)が、

精子自身の運動性に受精を任せるのに対し、

「顕微授精」は顕微鏡下で細いガラスの針を使って

精子卵子の中に入れてあげる方法です。

 

従って、「顕微授精」では運動性の弱い精子や非運動精子

あるいは媒精に十分な精子が集まらなかった場合でも

受精させることが出来るのです!

 

このような説明だけだと、

一見、「媒精法」に比べて「顕微授精」の方が効率よく優れた方法に

見えるかもしれませんが、基本的には「媒精法」による体外受精が行われます。

 

では、効率の良さそうに思える「顕微授精」ではなく、

媒精法」が基本としているのは、一体どういうことなのでしょうか。

 

 

【「顕微授精」におけるリスク】

 

まず、どういう場合に「顕微授精」が適応されるのかというと、

「媒精可能な十分な精子の数が集まらない場合」や、

「過去の体外受精媒精法で受精卵が得られなかった場合」

となります。

(=卵子が少ない、重度の乏精子症や精子無力症の場合)

 

「顕微授精」において、「媒精法」と違うところは下記の2つ。

 

卵子に直接針を刺すという物理的なダメージがある

・媒精法に比べて培養器から出す時間も長くなる

 

方法のひとつとして、選択肢が増えたことは

不妊治療で悩む方にとっては、とても良いことですが、

卵子にとっては、必ずしも適した授精法とは限らないということですね。

 

不安に思われる方もいるかもしれませんが、

現在、「顕微授精」は国内外の多くの施設で行われており、

たくさんの赤ちゃんが生まれているのも事実です。

 

不妊治療をされている方なら、気にしてしまう胎児奇形の

頻度が高まるなどの、表面的な異常もあまりないようです。

 

ただし、顕微授精の歴史を見てみると、1992年に初めて成功した

比較的新しい技術であり、長期的な影響については

完全に明らかになっていないということも言えます。

 

また、近年では顕微授精に必要な重度の乏精子症の方に、

ある特定の画電子の小さな欠損や

変異が存在する場合があることも分かってきたようです。

 

顕微授精により妊娠は出来ますが、

子供に同様の不妊形質が遺伝する可能性もあります。

 

例)Y染色体のある遺伝子に欠損がある場合に、

重度の乏精子症となることが知られており、

この精子を用いて生殖補助医療を行った時、

授かった赤ちゃんが男の子の場合には、

父親と同じ乏精子症の形質を受け継ぐことになる。

 

 

 ネットやサイトを見てみても、

様々な情報が飛び交っているかと思いますが、

「媒精法」で受精が難しかった方に関しては、

「顕微授精」は新しい希望の光です!!

 

私は何をするにでもリスクは存在すると考えています。

それは、「不妊治療」に限らず、日常生活に関しても・・・。

 

これで、過剰に心配することはないかと思いますが、

自分自身だけではなく、将来の子供にも関わる

リスクにもなるのできちんと把握した上で、

生殖医療に挑むことが必要なのだと思います。

 

つづく