私の爪は突然死んだ。爪は健康状態を映し出す鏡と知った時のこと。
数年前のこと、私の手の爪は突然死んだ。
一体どういうことかというと、私の爪は山の崖くずれかのようにボロボロと先が割れ、剥がれてしまい、ついには伸びなくなってしまったのだ。
その時、私は思った。
「あっ!これが噂の水虫というやつか・・・。」
皆さんは「手水虫」をご存知だろうか?
足の水虫はご存知の方も多いかと思うが、実は手にも水虫は発症するのだ。
こうなったら、恥ずかしいとか言ってはいられない。
とにかく早めに処置をしてもらわなければと、私は病院に行くことにした。
自分の順番となり恐る恐る診察室に入る。
そして、先生に水虫ではなかろうかと思われる爪を見せた。
すると、先生から意外な一言が返ってきたのだった。
先生「ちゃんとご飯食べてる?」
私「え?食べてるつもりなんですけど。最近忙しくてコンビニ食に頼ってしまっているかもしれません。」
先生「あー。それダメね。ちゃんと寝てる?」
私「ちょっと仕事がバタバタしてて、なかなか・・。」
先生「それだわ。疲れやストレス、栄養不足で爪はボロボロになるんだよ。」
私「えっ!?」
先生「塗り藥だけ出しておくけど、まずはしっかり休むこと!」
とりあえず、私は手水虫ではなかったことに安堵した。
それにしても、爪に健康状態が現れるなんて面白いと思わないだろうか。
伸びたらうっとうしがられて毎回切られてしまう爪。
ネイルでコーティングされて日の目の見ない爪。
たかが「爪」、されど「爪」である。
<爪の状態からわかる健康状態>
参考URL:https://www.mcci.or.jp/www/apina/tume.htm
現在では、爪が以前のようにボロボロになることはないが、若干白っぽい爪である。
表を見るとわかるように、どうやら私は血虚(血の栄養不足)らしい。
まあ、納得してしまう要素は多いにある。
また、以前も「出産・採卵の時はネイルを禁止される理由を知った時のこと」をこのブログ内で書いているが、爪はどうやら普段から【重要な健康状態を映し出す鏡】であるようだ。
では、一体爪に異常が発見された場合は、何科に行けばいいのだろうか。
私は完全に「水虫になった」と勘違いして、迷わず皮膚科に行ったが、どうやらそれで正解だったらしい。
何故かと言うと、実は爪は皮膚の付属器官で、髪の毛や皮膚と同じ「ケラチン」というタンパク質の一種でできているので、髪の毛と爪では全然違うようで同様の性質だからである。皮膚の角質が硬化することで爪になるため、爪の異常は基本的には皮膚科にて受診するのが良いようだ。
ちなみに、爪は硬いからといって「骨の仲間」と勘違いしている方も多いそうだが、それは間違いなので、きちんと覚えておいた方がいいだろう。
基本的には皮膚科を受診することになるが、爪の変色や変形などは他の病気が潜伏していることもあるようで、爪の色が白濁色になれば肝硬変や肝臓ガン、慢性肝炎などが疑われるため、内科や消化器科にて検査をしたり、ばち指になれば肺がんや肺気腫などが疑われるため、内科や呼吸器科を受診が必要になってくる場合もある。
とにかく、「爪」は侮れない非常に重要な部分なのである。爪に異常があった場合は、自己判断するよりも病院に行った方がいい。
もう一度言うが、たかが「爪」、されど「爪」である。
もちろんネイルも素敵だけれど、重要な体からのサインを見落とさないためにも、たまには自分の自爪の休息を兼ねて、爪の状態をチェックすることが大切であると思う。
爪は意外にも【自分自身の健康状態を映し出す鏡】と言えるのだ。