KOEHIRO~声を拾う・広める~

【KOEHIRO】は、様々な「声を拾う」「声を広める」という意味を込めています。夫婦関係や両親との関係、自分が普段の日常で思うことや仕事に関してなど、幅広く様々なことを書いて行こうと思います。*2020年1月からブログ再開しました☆ここから5年間自分を肯定し続けたら夢は叶うのか?なりたい自分になれるのか?書いてみようと思います!「人生はいつからでも好転出来る」を体現出来たらと思っているので、良かったら応援して頂けたら嬉しいです☆

政見放送を一目見れば福祉に関心が強い政党かわかる!?

最近では、ネットでも政権放送がアップされていたりしますよね!先日まで私もあまり関心を持ってじっくり見ることはなかったのですが、今年より難聴の方とお話すべく、手話のボランティアを始めましたことで、その政党の演説時に手話通訳士が「いるか」「いないか」、又はそれが「ワイプで事前撮りされたものなのか」それとも、「ぶっつけ本番の映像なのか」に関心を持つようになりました。

耳の聞こえない方は一体、政権放送の映像をどのように見ているのでしょうか。実際にお話をお伺いして、気づかされることばかりだったので、このことをより多くの方に知ってもらいたいと思い、今回はいつもとは違う政権放送の見方についてご紹介していこうと思います。

 手話通訳士をつけることは決して義務ではないという現状

政権放送や演説をする際に、手話通訳士をつけるということは現状では義務にはなっていません。なので、注意して見て頂くとわかるように、手話通訳士をつけている政権と、そうでない政権。また候補者によってもそれぞれ違っています。今となっては、徐々に手話通訳士をつけていたり、テロップがついていることがあるので、聴覚に障がいをお持ちの方も、政権や政政治家、候補者が何を言っているのかわかるようになったようですが、それも最近のことだと言います。しかし、手話通訳士をつけることやテロップを入れることは義務ではないので、理解出来ているのは、それを実行している一部の政党や政治家・候補者だけなのです。

では、一体どのように聴覚に障がいのある方は、選挙の際に票を入れるのでしょうか。選ぶ基準は、「外見のルックス」や「爽やかさ」「好きなタイプ」・・・?「そんなのあり得ない」と思う方もいるかもしれませんが、そもそも情報がなければ、外見で判断するしかないですよね。そんなことでしか選べなかったため選挙に参加出来ないなんてことがつい最近までだったと言います。いや、未だに参加出来ていない方が多いのではないかと思います。

 健常者の手話通訳士がかかる頸肩腕症候群とは!?

 皆さん、頸肩腕症候群(けいけんわんしょうこうぐん)という症状をご存じでしょうか。手話を使用したりする方以外、あまり聞いたことのない名称だと思います。実はこれ首、肩、腕にかけてのこりや痛み、痺れなどを起こす、はっきりとした診断がつきにくい病気の総称をいいます。健常者の方が手話をするのは、普段と違う動作が入ってきますし、神経を使っているので、どうやら知らない間にストレスがかかり、この症状を発症すると言うのです。なので、手話をはじめて勉強するような方はストレッチをすることから教わります。

広義の頸肩腕症候群は、首(頸部)から肩・腕・背部などにかけての痛み・異常感覚(しびれ感など)を訴える全ての症例を含む[2]。この中で、他の整形外科的疾患(たとえば変形性頸椎症頸椎椎間板ヘルニア胸郭出口症候群など)を除外した、検査などで病因が確定できないものを(狭義の)頸肩腕症候群と呼ぶ。

狭義の頸肩腕症候群は座業労働やストレスを原因とする場合が多い。

▽参考:wikipedia

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A0%B8%E8%82%A9%E8%85%95%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4

 

話を政見放送に戻しますが、政見放送で手話通訳士がいたとしても、政治家の横にいてぶっつけ本番の場合が多いと言います。実はこれ、とても大変なことであり、通訳士の方は間違いが許されない一発勝負のプレッシャーがのしかかるのです。また、政治家の方の多くの場合、語っているうちに事前にもらった原稿から大きく外れて、ヒートアップしてしまう人がいるようなのです。すると、手話通訳の方は、間違ってはいけないというプレッシャーが私達の想像以上にかかることになります。知らず知らずにそれがストレスとなり、やがて頸肩腕症候群になってしまったという方もいるというのです。

現在では、手話通訳士をつけることと同時に、それを一発本番ではなく、事前に映像をもらって、手話通訳士の方が映像撮りをして、ワイプとして出すという形が出来ないか国会に提出しているようですが、まだまだ反映はされていないのが現実なのです。

 手話通訳士とテロップは両方重要ということ

私達人間は顔や声や性格がそれぞれ違うように、聴覚に障がいがある方にも一概にひとくくりにすることは出来ません。生まれつき耳が聞こえない方もいれば、人生の途中で耳が聞こえなくなった方もいらっしゃいます。様々な原因で聴覚に障がいを抱えているので、手話が出来る人もいれば、全く手話がわからない方もいらっしゃいます。筆談や空書が良いという方ももちろんいるのです。なので、手話通訳士だけつけていても手話がわからない方には、全く理解することが出来きないですし、どっちかだけで良いという話ではありません。聴覚に障がいがある方がきちんと日本の政治に関わっていくためにも、手話通訳士ををつけることと、映像にテロップを入れることは両方とても重要なことだと言るのです。

なかなか普段の生活の中では、自分の見ている世界だけしか見えてきませんが、一歩外に出て視野を広げてみると、色んな問題点や疑問点を知ることが出来ます。今回、私は手話通訳士という勉強をする上で、自分が知らなかった世界を知ることが出来ましたが、このように自分が知らない世界というのは、この世の中に溢れ返っているのだと痛感します。今回は聴覚に障がいのある方に関してのみ書かせて頂きましたが、では盲目の方はどうなのでしょうか。声が出せない方はどうなのでしょうか。考え始めたらキリがない程、考えるべきことや、知るべきことが沢山あります。

「目が見える」「耳が聞こえる」「話が出来る」このことが揃っているだけで、私達は多くの情報を無意識のうちに得ることが出来ているのです。そういう私達が情報発信や、声を拾い上げる役割を果たさなければいけないのではないかと強く思いました。私も手話ボランティアを始めて、様々な気づきを得ることが出来ています。このような現状や情報も多くの方に発信していければなと思いますし、是非皆さんにとっても考えるきっかけや、政権選びのひとつの参考になればと思います。