KOEHIRO~声を拾う・広める~

【KOEHIRO】は、様々な「声を拾う」「声を広める」という意味を込めています。夫婦関係や両親との関係、自分が普段の日常で思うことや仕事に関してなど、幅広く様々なことを書いて行こうと思います。*2020年1月からブログ再開しました☆ここから5年間自分を肯定し続けたら夢は叶うのか?なりたい自分になれるのか?書いてみようと思います!「人生はいつからでも好転出来る」を体現出来たらと思っているので、良かったら応援して頂けたら嬉しいです☆

アンタゴニスト法(高刺激)の治療と向き合う。~体力的・精神的・金銭的な苦労~

卵巣刺激法には5つの種類があるのをご存じでしょうか。その人の年齢や、卵巣の状態、今までの治療の結果によって、刺激法は病院で判断されます。

私の場合は、「低刺激」で採卵が上手くいかなかったため、今週期は強い刺激を使用した「アンタゴニスト法抑制(高刺激)」を行っています。

 

5つの卵巣刺激法

 

・ロング法(高刺激):体外受精の前周期から排卵をコントロールする
・ショート法抑制(高刺激):体外受精の周期から排卵を抑制する
・アンタゴニスト法抑制(高刺激):卵胞が成長してから短期間の抑制をする
・低刺激:飲み薬と最低限の注射を使う

・自然周期:薬を使わない

参考:卵巣刺激(高刺激・低刺激・自然周期) | 木場公園クリニック

 

ご経験ある方ならわかるかと思いますが、これが本当に本当に大変な治療なのです。現在、トライ中ですが、何が大変って・・・。不妊治療は自分の体の状態によって通院日が決まってくるので、元々通院が予測不可能で不規則です。「じゃあ、明後日来てね」なんて、急に言われることは日常茶飯事で、それを逃すと、その周期が無駄になってしまうので、何としてでも日程を調整しなくてはならないという通院の現状があります。このようにそもそも不規則な治療の日程調整ですが、高刺激法になると、より調整するのが大変になってきます。

 

具体的に通院に関して説明すると・・・月経3日目より連日の卵胞刺激ホルモン(※1、FSH製剤)の注射をすることで卵胞発育の誘発がスタートします。もうここからが毎日注射の日々。大体注射だけで8500円くらいかかりますね。また、これに途中に診察・採血・注射がある日が4~5日程あるのですが、その日は2万円程度かかります。これが2週間続くわけです。前回の採卵の費用を考えると1回10万円~12万円程度。アンタゴニスト法では、どうやら30万円前後(胚移植は除く)かかりそうです。通院もさることながら、精神的にも体力的にも、そして経済的にも、かなりの疲労と負担がのしかかってきます。私の場合は卵巣機能が低下しているため、より卵胞の発育に時間がかかっているので、余計に費用はかかっています。今後としては、早期の排卵を抑制するため、刺激後半2~4回程度の※2GnRHアンタゴニストを注射します。アンタゴニストの投与は夕方になるため、1日2回の通院が必要になると言われています。1日2回朝と夕の注射の通院だなんて・・・もはや働きながらになると過酷過ぎますよね。そして、卵胞が十分に発育したら、夜間に注射を行い、翌々日(34時間後)が採卵になります。夜間というのは夜の11時前後のようです。病院が自宅の近くにあれば良いですが、そうでなければ本当に大変ですよね。

 

▽アンタゴニスト法以外にも体外受精のスケジュールが載っていたので気になる方はこちら

体外受精の排卵誘発法・スケジュール・利点一覧|不妊診療|大阪 医療法人オーク会

 

現在、私は右4つ、左4つの卵胞が育っているようです。結果的に今回も上手くいくかは分かりませんが、通常1つ育って排卵される卵胞が、現在合計8つで、8倍の卵胞が今お腹の中にいるようで、これらが16mm前後まで発育するのを待っています。特に副作用と感じるほど、まだ症状は出ていませんが、眠気・だるさ・ほてりは通常よりも感じるようになり、お腹の張りも治療前より若干あります。まあ、通常1つ16mm前後のはずの卵胞が、今お腹の中に8つもあるのだから、治療前よりも体に変化を感じるのは多少なりともあることなのだと思います。

 

私の場合、採卵は来週予定なので、まだ通院は続きますが、アンタゴニスト法では多くの卵胞が発育する代わりに、通院回数・費用の負担が増加するのは確かです。高度生殖医療は特にですが、「不妊治療」そのものが、治療をすることだけでも多額のお金が必要な上、働いて稼ぐために必要な時間さえなくなります。毎日通院して注射を打ったり、診察をしたり、麻酔を使用したりと、なかなか当事者以外には理解しづらい現状が数多くありますが、お金も時間も有限なもので、そこが確保出来なければ治療をすることは出来ません。全て自分一人で決断出来ることではないので、しっかり夫婦で話し合いながら治療を進める必要があると思います。

 

※1FSH製剤・・・卵胞刺激ホルモンのこと:薬剤名フォリスチム・ゴナピュール・フェリング・HMG(F)

※2GnRHアンタゴニス・・・薬剤名セトロタイド