「クロミッド」って一体なに?意外と知らない不妊治療の内服薬。
不妊治療の中でも、人工授精のタイミングで使用される場合が多い、
服用したことのある皆さんは、
何故この薬を飲んでいるのか知っていますか?
人工授精にステップアップした時、私が先生から言われたのはこれだけ。
先生「じゃあまずはクロミッド出しておくから飲んで下さいね。」
私「・・・???」
(なんですがそのお薬ー!?)
私「なんの薬ですか?」
先生「排卵誘発剤だよ。比較的弱い薬だから。」
(説明省き過ぎでしょ、先生よ。)
こんな感じでしたね。
上記のように、どの病院でもそうではないと思いますが、
意外と、私達は病院で処方される薬に対して
先生からの十分な説明もないままなのに、
「先生に言われた通り飲むしかない」
ということが、多々あるのではないでしょうか。
はじめはイマイチこの薬についてよくわからなかったのですが、
最近、先生にお話を聞く事が出来たので、
今日は、このクロミッドについて簡単に説明したいと思います!
要は、排卵誘発剤のひとつで、
クロミッドは「卵胞を育てる」ために使用されます。
妊娠するためには、まず卵胞が育ち排卵することが必要になるんです。
私の場合、卵胞が育ち排卵することは出来ましたが、
次のステップの採卵で、残念ながら全て空胞という結果でした。
しかし、卵胞が育てなければ、そもそも次のステップにも進めないのです。
その卵胞を育ててくれるお手伝いをしてくれるのが、クロミッドなのですね。
服用するにあたりデメリットは?
デメリットとして上げるとすれば、
「子宮内膜が薄くなる」ということ。
子宮内膜が薄くなってしまうと、
次に着床しづらいなどの問題も出てきます。
体外受精の場合は、採卵後に内膜が薄いと判断されれば、
回復するまで約1ヶ月凍結して、子宮内の調子を整えてから、
胚移植になるので、あまり心配しなくても良いのかなと思います。
服用の副作用ってあるの?
副作用としては、自然妊娠より多胎妊娠双の可能性が増す
という説明を受けました。
その割合は、自然妊娠1%に対して、体外受精5%とのこと。
多胎妊娠となると、出産までのリスクを含め
様々なことを考えなければいけませんが、
子供を望んで挑んでいることなので、私にとっては、
まず、未来の我が子を授かるということだけを
考えたいなと思っています。
また、日常生活においては、「めまい」「はきけ」「腹痛」
「頻尿」「頭痛」などの体調不良を感じるケースもあるそうです。
私の場合は、飲みはじめに若干の「はきけ」と
「めまい」があったように感じましたが、普通に仕事も出来ていましたし、
日常生活には問題なかったように感じています。
今回はクロミッドについて書きましたが、
先生達も不妊治療のスタート時期には多くの方に処方しているようです。
また、先生達からすると、あまりにもスタンダードな薬のため、
効果や副作用について説明しないケースもあるらしいのです。
患者側からしたら、「えっ?」という感じですが、
私達が会社などの組織にいる時、「慣れ」などにより、
自分にとっては「当たり前」になっていることを、
新人に教えるのを忘れてしまうということに
近いことなのかなと思います。
ただし、治療にあたり自分自身の身体に入れるものなので、
少しでも「不安な気持ち」や「疑問」があった場合には、
迷わず先生に直接聞いた方が良いと改めて思いました。
つづく